会社ブログ 屋根リフォーム【スレート】毛細管現象とは…
2020年12月15日更新
いつも 森住建ブログをご覧いただき ありがとうございます。
さて、今回のブログでは…スレート(コロニアル・カラーベスト)屋根の塗装をお考えのお客様からの雨漏れについて質問がありましたので原因と正しい施工方法をお伝えさせて頂こうと思います。
雨漏りの原因!スレート屋根の毛細管現象とは
「毛細管現象」、この言葉 聞いた事ありますか?
あまり聞いた事ないって人の方が、多いかもしれません。
毛細管現象とは…細い空間の中を液体が浸透していく物理現象です。水にストローを指すとストロー内部の水面が他の部分よりも高くなっていることを目にしたことがあるのではないでしょうか。
実はこれ、屋根の表面でも発生する可能性があるのです。屋根材にスレート(コロニアル・カラーベスト)が使われている場合、重なり部分が狭い空間となっていますので、そこに雨水が吸い上げられる可能性があります。
例えば、、、アイスコーヒーの中に挿されたストロー。ストロー内部の液面がグラス液面より高い。
スレート屋根の断面図 重なり部分にアイスコーヒーの中に挿されたストローと同様の現象が発生する可能性があります。
スレートの重なり部分には 毛細管現象が起こらないよう、適切な隙間を設けてあげる必要があります。
新築の場合は、適切な隙間ができるよう設計されているので問題ないのですが、経年によって汚れが溜まったり、苔が生えてしまうとこの隙間は狭くなっていき、毛細管現象が発生しやすくなるのです。
また、屋根塗装する際は 塗料によっても狭くなってしまいますから、しっかりと隙間を作ってあげなくてはいけません。
この作業を「縁切り」といいます。
スレートの重なり部分に丁度良い隙間を作るタスペーサー
タスペーサーによって スレート屋根の毛細管現象を予防することができます。
昔は金属製のヘラ状のものを重なり部分に押し込み、隙間を作っていましたが 現在では「タスペーサー」というものを挿入し、隙間を確保します。
スレート屋根を塗装する際、縁切りするのは屋根工事業者として常識なのです。
いまでも、お家の現地調査に訪れると縁切りされていないスレート屋根を見かけます。とても 残念に思います。
また、数年前に他業者が屋根塗装してから雨漏りするようになったというご相談もあります。屋根塗装といっても ただ塗れば良いワケではないのです。
森住建では 現地調査の時点でただ採寸するだけではなく、これまでにご説明させて頂いたようなアドバイスも徹底しております。
それぞれの屋根材の特徴を知り、それに合わせた適切な工事が必要です。
お住まいがスレート屋根の方は屋根塗装をお考えの際に まずは 森住建へご相談ください。
お待ちしております。