リノベーションで絶対に後悔したくないなら、失敗談に学ぶべし。~事例②~
2020年03月21日更新
こんにちは。森住建リノベLABOの菅原です。
前回のAさんの失敗談に続き、今回はB子さんの失敗談を見ていこうと思います。リフォームやリノベーションをご計画される「失敗したくない!」皆様、ぜひ先輩方の失敗談に学び、同じ轍を踏まぬようご参考になさってください。
先輩のリノベ失敗談 その2
30代の新婚時に中古物件(当時、築25年)を購入して10年ほどのB子さん。ふたりのお子さんが小学生になり手狭になってきたことと、ママ友のお宅で見た対面キッチンに憧れて、ご主人にリフォームのご相談をされたそうです。キッチン、お風呂に加え、古くなったトイレ、洗面も含めた水廻りのリフォームを計画されてみえました。予算は500万円。
たまたま地元の家電量販店に買い物に出かけた際に、のぼりや風船が盛大に飾られたリフォームコーナーが目に留まり、結局その家電量販店でお願いすることにしたそうです。
そして昨年末に工事が終わり、3ヶ月ほど経過したところで・・・リフォームしたての住宅設備に囲まれて、日々の家事が楽しいはずの奥様が弊社にやってきました。
「リフォームしたお風呂が寒いのと、新しいキッチンにコンセントを追加したいのと、洗面所に収納を作りたいんですけど、できますか??」
「もちろんできますけど、え?リフォームされたばかりですよね??」
「キッチンの周りにコンセントが全くなくてすごく不便なんです。コンセント増やすのはお金がかかるって聞いてたし、あまり気にしていなかったんです・・・」
「リフォームしたのにお風呂が寒いとは?」
「友達のお宅は新しいお風呂がすっごく暖かくて快適!って聞いてたのですごく期待していたんですけど・・・。実際リフォームして新しくなっても、我が家のお風呂、すごく寒いんです。」
「なるほど。あと、洗面の収納、ですか。」
「もともと洗面所が狭かったのでタオルとかしまう収納を作るスペースがないんですけど、なんとかできないかなって思って・・・。」
さて、B子さんの失敗のポイントは何でしょうか?
①不便に思っていた箇所、本当に改善が必要な箇所の洗い出しが出来ていないまま工事をお願いしてしまったこと。
②単体の設備入れ替えが得意な「家電量販店」を選んだこと。
③お風呂を新しくすれば必ず快適になる、との思い込み。
「キッチンを流行りの物にしたい!」という想いの中には困っていることを改善するという要素は含まれていません。「流行りのキッチンに変えて何が改善されたいのか?」「古くなって何が不便と感じているのか?」を自問自答して欲しいのです。哲学ですね(笑)。けど本当に大事です。まずは現状の何に困っているか?どこを改善したいか?をご家族で明確にし、リストアップし、リフォーム業者さんに提示するのがベストではないでしょうか。
家電量販店やホームセンターなどのリフォームは、どちらかというと単体の設備入れ替えがメインで、間取りの変更を伴わない工事を得意としています。コンセント配線や造作収納の新設など、住宅設備の設置に関連しない工事にはあまり積極的ではありません。できれば他にもリフォーム業者をあたって多少の間取り変更を含めた計画が出来なかったでしょうか。床をめくって工事する箇所があるなら、もう少し大きな面積でめくり、壁位置の変更も加えて洗面所を広げれば十分な収納が可能でした。予算は膨らむかもしれません。が、長いスパンで考えた時に、同時にした方が金額面でお得な場合があります。数年ごとに追い立てられるようにリフォームをする、といったリフォームループに陥らぬよう、水廻りだけでなく、間取り、床(床下)、天井、屋根、外壁など、全体の状態を業者に調べてもらい、工事のタイミングの相談をすることをお勧めします。
それから、浴室の寒さについて。
おそらく原因は「窓」かと思います。熱や冷気の出入りのメインは「窓」です。「窓を制する者は断熱を制する」。築古のお宅でもし浴室を入れ替えるなら、「内窓」や「浴室暖房」の設置を、さらに外壁までめくるリノベーションをご計画ならサッシごとペアガラスや樹脂サッシに交換するのがお勧めです。
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最近では交通死亡事故よりも多いヒートショックによる死亡事故。浴室、洗面、トイレで亡くなる方は年間2万人近くにのぼります。一番安全な場所であるべきマイホームでゆったり癒されるはずの入浴が、車を運転する事より危険を伴うんです。せっかく高いお金を使って改修するなら、ご家族の健康、命の為にヒートショック対策も相談されてみてはいかがでしょうか。
森住建リノベLABOでは、お客様のご要望のお聴き取りを非常に重視しています。「なぜ変えたいのか?」「どんな生活に変えたいのか?」を掘り下げ、お客様の抱えている現在のネック、その後のネックを考慮し、より快適に生活して頂けるためのご提案をさせていただきます。
お客様の「わからない」を解決できる森住建の勉強会にぜひご参加してみてください。ご家族で参加されれば、きっと得るものが多いはずです。ご参加希望の方は下記リンクよりご予約をお願いいたします!